Part1
(1)
新しいパソコンが家に届くこと、テストで良い結果が出ること、友達と一緒に過ごすこと、何が嬉しいですか?
その時、どれくらい幸せですか?
自分の幸せの点数を10点満点で考えてみてください。
それでおおよそ、あなた自身の幸福を示すことができます。
(2)
個人の幸福に加え、昨今は国民の幸福も注目されています。
それはどのように測れるのでしょうか。
ひとつは、個人の幸福度の平均点をもとにする方法です。
ある国の幸福度が8点であれば、6点の国よりも「幸福」であるということです。
(3)
世界中のほとんどの国が、より大きなGDP(国内総生産)を追い求めています。
そうすることで、国民を幸せにすることができると信じてきたのです。
しかし、経済的な成功がすべてではないことを示唆している国もあります。
Part2
(1)
コスタリカは、中米に位置する国です。
この国は北海道よりも小さく、人口は500万人弱です。
地球上で最も幸福な国という指標もあります。
(2)
コスタリカの人たちは、なぜこんなにも幸せだと感じるのでしょうか。
経済が健全であることは確かです。
例えば、コーヒー、バナナ、コンピューターチップなどの製品を輸出しています。
しかし、それだけが理由ではありません。
医療が充実しているから長生きできます。
社会が安定していて、争いが少ないです。
環境が美しく保たれています。
(3)
これらすべての分野で、この国が成功したのはなぜでしょうか?
一つは、1949年に軍隊を廃止し、その代わりに教育にお金をかけるという決断をしたことです。
その結果、人々は健康や人間関係、環境についてより深く考えるようになったのではないでしょうか。
Part3
(1)
世界最高峰の山々に覆われた “幸福の国 “ブータン。
アジアの仏教王国のひとつです。
(2)
1972年、ブータンは自国の発展を示す指標としてGNH(国民総幸福量)を導入しました。
GNHは、他者との良好な関係、余暇の充実、文化との調和がとれた生活など、生活の質を見るものです。
それから約30年後の2005年には、96%以上の国民が「幸せである」と回答しています。
(3)
その成功の鍵は、独自の文化とグローバル化のバランスをとることです。
政府は仏教を支援しています。
テレビ、インターネット、洋装は最近まで禁止されていました。
この国に入るには、国が所有する2機の飛行機を使うしかありません。
(4)
海外に留学したブータン人の卒業生の多くは、自国での給与がそれほど高くないにもかかわらず、帰国してしまいます。
この事実をどう思いますか?
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