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ナスカの地上絵は、ペルーのナスカ・パンパに描かれた直線と図形です。
図形の多くは幾何学模様で、円、三角形、ハチドリ、サルなどの動物が描かれています。
ナスカの地上絵の大きさは数メートルから100メートル以上まで様々です。
最も古い絵のいくつかは、2000年以上前に描かれたと考えられています。
これまでの調査で約1000点の絵が見つかっています。
最近になって新たに580点の直線と190点の図形が発見されました。
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これらの発見は、坂井正人教授率いる日本の研究チームによってなされました。
彼はアンデス文明を研究している人類学者です。
ナスカの地上絵のすべてを俯瞰する地図の作成を目指しています。
この文明には文字がなかったため、地図を作ることで文明の特徴をより深く知ることができると期待しています。
また、ナスカの地上絵を土地開発から守ることにも貢献したいと考えています。
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プロジェクト開始当初、研究チームはいくつかの困難に直面しました。
そのひとつが、上空から撮影したナスカ・パンパの高画質写真を入手することでした。
これらの写真は、広大な土地に描かれた新しい図面を特定するために必要でした。
チームはペルーの国家機関から購入しようとしましたが、費用が高すぎました。
なんとか解決策を見つけようと奮闘していたところ、気前のいい日本の会社を見つけ、その会社が高画質の写真を無償で提供してくれることになりました。
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次の課題は、写真をよく観察して絵を識別することでした。
この時間のかかる作業は、研究者だけでなく、日本の学生ボランティアも行いました。
図面らしきものが見つかったら、研究チームは現地に赴き、実際に図面を確認しました。
このような作業には時間と労力がかかりました。
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研究チームはこの工程をスピードアップしたいと考え、AI、つまり人工知能がナスカ・パンパの写真を調べる手助けをしてくれることを発見しました。
人間が写真を調べると10年以上かかります。
しかし、AIならはるかに早く処理できます。
AIはナスカの地上絵の一部を学習し、新しい絵が描かれる可能性のある場所を探します。
その結果、AIはチームの誰も発見できなかった人間のような姿を発見することに成功しました。
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坂井教授は、「AIが全能だとは思っていませんでしたが、大きな驚きでした」と言います。
「AIの技術でナスカの地上絵を研究することは、AIが様々な研究分野に貢献でき、ひいては社会をより良くすることにつながることを示しています」と続けて言います。
discovery | (名)発見 |
---|---|
Nasca | (名)ナスカ |
pampa | (名)パンパ |
geometric | (形)幾何学(上)の,幾何学的な |
hummingbird | (名) ハチドリ |
previous | (形)先の,前の,以前の |
survey | (動)査定する,調査する |
newly | (副)近ごろ,最近 |
anthropologist | (名)人類学者 |
Andean | (形)アンデス山脈の |
civilization | (名) 文明 |
overview | (名)概観; 大要,あらまし |
identify | (動)〈…だと〉身元を明らかにする,名乗る |
vast | (形)広大な,広漠とした |
examining | (動)(…を)調査する、 検査する、 審査する、 考察する |
time-consuming | (形)時間のかかる,手間取る |
labor-intensive | (形)大きな労働力を要する,労働集約的な |
AI | (名)人工知能 |
succeed | (動)〈事が〉成功する; 〈計画などが〉うまくいく |
almighty | (形)全能の |
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