Chapter7 “Sowing the Seeds of Hope”

Part1

(1)

私は「コーラルマン」です。

私の仕事は海でサンゴを育てることです。

1998年のある日、沖縄周辺の海でサンゴに異常が見られたので、この仕事を始めました。

その日、海は白く輝いていました。

飛び込んだとき、ちょうど3ヶ月前は美しく色彩豊かだったサンゴが真っ白になってしまったことにショックを受けました。

その周りの魚や他の海洋動物はいなくなってしまいました。

(2)

なぜ誰も助けるために何もしないのだろうかと思いました。

そこで、自分でサンゴを育てて守ることにしました。

サンゴに卵を産ませることに成功した人は今までで誰もいませんでした。

私は世界初になりたかったのです。

Part2

(3)

試行錯誤の末、ようやくサンゴの移植に成功しました。

サンゴの専門家の会議に行って発表しました。

すぐに笑い声が聞こえてきましが、おそらく標準語や専門用語を正しく使用していなかったためでしょう。

間違いなく彼らは「あなたは素人です。手を引いてください」と考えていました。

「サンゴは死にかけている。でも、あなたがしているのは、コンピューターと本を持ってオフィスで勉強しているだけだ」と言いたかったのです。

私は「あなたは実際に何が起こっているのか何も知らない！」と叫びました。

会議を離れて、「サンゴを植えるだけでは足りない。なんとしても卵を産ませると決意している。これは、海に新しい生命が根付いていることを示している」と自分に言い聞かせました。

私はこれに情熱を感じました。

Part3

(4)

2005年に移植したサンゴは成長して小さなサンゴ礁を形成しました。

サンゴが最初の卵を産むのを見たかったので、私は毎日サンゴ礁を見ました。

しかし、私はその瞬間が決して来ないのではないかと心配していました。

(5)

2007年6月のある夜、サンゴから数個の卵が出始めていることに気づきました。

待ちに待った瞬間がやっと来ました。

月明かりの下で、たくさんの輝く卵がのぼってきました。

卵は私の周りに浮かんでいて、海の表面はピンク色に変わりました。

海は星空のように輝き始めました。

その美しい光景は私を泣かせました。

それぞれの卵には新しい生命がありました。

沖縄の未来への新たな希望です。

その仕事を続けてきたのでとても嬉しかったです。

Part4

(6)

私はまだサンゴを植えています。

最近では、これまで以上に多くの人がこの仕事の重要性を理解しています。

彼らは私をサポートしてくれます。

しかし、他の人は悲観的です。

彼らは、海水温の上昇、強い台風、病気、沿岸の発達、そして赤い粘土の流出によって、サンゴ礁が再び損傷を受ける可能性があると言います。

私はこれらのリスクを認識していますが、文句を言うのではなく、できるだけ多くのサンゴを移植したいと思っています。

私の目標は、沖縄の美しい海、美ら海を復元することです。

奇跡のサンゴ礁が沖縄の過去の海を取り戻すと確信しています。