Lesson5 “A Door to the Past”

この石を見たことがありますか？

これはとても特別なものです。

ロゼッタストーンと呼ばれ、1799年にエジプトのロゼッタ村で発見されました。

現在、この石はロンドンの大英博物館に展示されており、そこで最も人気のある展示物の一つとなっています。

なぜ、そんなに特別なのでしょうか？

石の表面には、3種類の古代の文字が書かれています。

一番上にエジプトの象形文字があります。

真ん中には民衆文字、一番下には古代ギリシャ文字が書かれています。

ロゼッタストーンが発見された後、その表面に書かれていたギリシャ語はすぐに翻訳されました。

しかし、民衆文字やヒエログリフは誰も読めませんでした。

学者たちは、これらの文字がギリシャ文字に翻訳されたのだと考えました。

そこで学者たちは、このヒエログリフとギリシャ文字を比較して翻訳しようとしました。

ヒエログリフは、多くの遺跡や墓、彫像に見ることができます。

ヒエログリフは、思想や物事の絵であると考えられていました。

学者たちは何百年もの間、ヒエログリフの解読を試みてきたが、うまくいきませんでした。

古代エジプト社会の秘密は、今も石の中に閉じ込められているのです。

何人かの人が手がかりを見つけたが、フランスの言語学者ジャン＝フランソワ・シャンポリオンが謎を解きました。

1808年、シャンポリオンはロゼッタストーンの複製を手に入れ、その象形文字を丹念に調べ始めました。

それまで絵文字の一種とされていたこの古代文字を、彼はアルファベットの一種であると考えたのです。

1822年、シャンポリオンは、この文字がアルファベットと絵の両方で構成されていることを、長年の努力の末に突き止めました。

実際、24の文字と約6000の象形文字があり、その中には人間や動物も含まれています。

ヒエログリフとは、どのようなものでしょうか？

実は、異なる種類の文字を一つの体系にまとめたという点で、日本語と似ているところがあります。

また、書く方向は縦でも横でもよく、単語と単語の間にスペースがないのも特徴です。

左から右に書かれているのか、右から左に書かれているのかを知るには、人間や動物の絵を探して、その絵がどちらを向いているのかを見てみるとよいでしょう。

ロゼッタストーンによって、古代エジプト社会をより深く知ることができるようになりました。

石に書かれたヒエログリフを解読することで、過去への扉が開かれたのです。