Lesson8 “Attitudes toward Time”

1

時間とは何でしょうか？

この質問に対する答えは社会によって様々です。

時間は柔軟な文化もありますが、他の文化では非常に厳しいものです。

実際、それぞれの文化が時間を理解し、使用する方法は、彼らの社会の優先順位、さらには自分の世界観を示しています。

2

現代の日本人は時間を意識した社会で育ってきました。

ある研究者が、日本は道路を歩く歩行速度、会社員が要求に応える速さ、公共の時計の精度という3つのことに基づいて、最もペースの速い国の1つであると主張しています。

日本人がビジネスやプライベートで他の人と会うとき、5分早く到着することが普通と考えています。

もし電車が1分でさえ予定より遅れたら、日本の電車会社は謝罪を発表します。

この日本人の時間感覚は時々他の国の人々を驚かせます。

3

世界中のほとんどの文化は現在、時計とカレンダーがあり、世界中の大部分を同じ一般的な時間のリズムで結びついています。

しかし、私たち全てが同じリズムで合っていると言うわけではありません。

スイスでは8時にディナーに招待されたら、8時から5分後に家を訪れるべきです。

もしベルリンで約束に90秒遅れてきたら、相手にとても失礼です。

しかしながら、ある国では人が時計によって支配されているのは馬鹿げているという考えもあります。

ベルリンでのわずかな遅れはおそらくブラジルでは気づかれないでしょう。

サウジアラビアの首都リヤドでは、約束から何時間も待つかも知れません。

メキシコでは、午後6時からの社会的なディナーに招待されたゲストが2～3時間遅れてくるとは思わないかも知れません。

実際、準備ができてない主人を困惑させないために、メキシコシティでは夕食に最低1時間遅れて到着するのは賢明です。

ギリシャ人にとって、時間は簡単に変えられます。

レンタカーを返すのをいつにするか尋ねると、ほとんどの店員は“好きなときに”というように返事します。

時間を見るということが正しいとは言えません。

私たちは一般的に自国の態度を好みます。

4

世界で同じ時間が飛び交わない理由として多くの説があります。

気候、経済、文化が役割を担っているのかも知れません。

ある研究者は赤道に近づくにつれて生活がゆっくりになると言います。

一部の経済学者は、“お金は時間で、時間はお金である”という事実を発見しました。

民間企業の拡大にあった時間厳守の大衆性が高まっているロシアは良い例です。

“以前は、あなたは政府のために働いていました。”とロシアの地域マネージャーは言いました。

“現在多くの人々は自分自身のために働き、基準は厳しくなっています。”

5

別の研究では、人類学者のエドワード・T・ホールは“単時的”と“多時的”という言葉を使い、異なった社会で時間をどう捉えているのかを説明しました。

ホール氏によるとアメリカや北ヨーロッパといった単時的な文化の人々はタスク指向です。

彼らは最も重要なものから始め、最も少なく終わるものを順に行います。

この文化では、遅れることは恥ずかしいとみられるのかも知れません。

遅れることは主人に“あなたのパーティーに出席するよりも重要なことがありました。”というようなものです。

6

地中海や多くのラテンアメリカ諸国に見られる多時的文化は“人々、人間関係、家族に重要性が向けられます。”

この文化は、スケジュールに従うことは友達や家族と話をすることよりも重要ではありません。

もしこの文化の人々が約束の途中で友達と会ったら、彼/彼女は約束の時間に間に合わせようとするよりも友達と話したがります。

7

時間は、電車やバスに間に合う、買い物、締め切りに間に合う、予約などほとんど全てに影響を与える可能性があります。

したがって、時間の認識が異なると、人々との間に誤解を導いたり、国の間で関係に損害を与える可能性があります。

あなたの行動に変化をさせる必要はありませんが、異なる文化の背景を知り、お互いの視点を受け入れることは、不満を防ぎ、他文化の人々とよりよい友情をつくるのに役立ちます。