Lesson2 “Leaving Microsoft to Change the World”

1

1998年、34歳のジョンウッドは、3週間の休暇をとり、それで彼の人生は変わりました。

その若い取り締り役のアメリカ人は長年の休み無しの仕事への報酬としてヒマラヤでの徒歩旅行に休暇をささげました。

ネパールの人里離れた村にあるホテルで、彼は地元の学校へ訪れることを招待した男性と会話を始めました。

ジョンはその学校の図書館にはたった数冊の本しかなく、またそれらの本は子供用ではなく、旅行者が捨てていったものだということを知りました。

それらはとても高価だと考えられており、子どもたちから守るために鍵がかけられていました。

ジョンは、“こんなに豊富な道具がある世界でどのようにこんなことが起きるのだろう?”と不思議に思いました。

これにはジョンが子ども時代に本をとても大切にして育ってきたため、とてもショックを受けました。

2

オーストラリアに戻り、マイクロソフトでの彼の仕事が途方もないペースを取り戻した一方で、ジョンは彼自身の中で根本的な変化を経験し始めました。

長年の間、彼は有名な会社で働き良い給料や利益をもらうことに誇りを持っていました。

しかしながらネパールへの旅行は彼に“百万人の子どもたちが本を使えない時に、今月台湾に私たちが販売したコンピューターソフトフェアのコピーがどれだけ重要なのか”、“ネパール人の10人のうち7人が生涯読み書きができないことに直面したときに私たちの香港での電子商業の促進の計画について興味を持つだろうか?と疑問をもたらしました。

John Wood(名)ジョンウッド
executive(名)重役,取締役
trek(動)歩いて行く
Himalayas(名)ヒマラヤ
reward(名)報酬
nonstop(形)直通で,休み無しに
Nepal(名)ネパール
traveler(名)旅行者
shocking(形)衝撃的な,ぞっとする
Microsoft(名)マイクロソフト
resume(動)~を再開する
pace(名)速度,ペース
radical(形)根本的な
pride(名)誇り,自慢
software(名)ソフトウェア
Taiwan(名)台湾
commerce(名)商業,貿易
lifelong(形)生涯続く,終生の
illiteracy(名)読み書きができないこと

3

ジョンはその後、成功した彼の人生から離れる準備を始めました。

ネパールの子どもたちに本を持って行き、さらに発展途上国のあちこちで教育を促進するのを助けに行く計画の思案は、彼をとても興奮させました。

彼は夢を追求することを妨げるいろんな制約から自由になる必要が最初にあることを知っていました。

それは大変な時でした。

ジョンは自分のことを信頼し、必要としている上司のマイケルにその計画を持ち込みました。

加えて、ジョンはリスクを冒し、未知へと飛び出す決定がガールフレンドのソフィーの理解を超えていたため、彼女と別れなければなりませんでした。

1999年、ジョンはマイクロソフトを辞職し、世界中の全ての子どもたちのために質の高い教育を追求する組織、ルーム・トゥ・リードを設立しました。

4

小さな始まり…使用済みの本の寄付を要求するだけのシンプルなメール…ルーム・トゥ・リードは非営利組織としてよく知られていきました。

ルーム・トゥ・リードはアジアとアフリカに14,000以上の図書館の設立、1100万以上の本の寄贈、1500以上の学校の創設、600万以上の子どもたちの生活の向上をしてきました。

これらの数値は定期的に更新され、関係者が実際に大きな違いをもたらしていることを示しています。

この非営利計画の成長と適正な管理の成功はジョンが競争的なビジネスの世界で学んだ教訓が大きな支えとなっています。

貧困のサイクルを壊し、自分の人生をコントロールするためには教育が不可欠であるという強い信念のもと、ルーム・トゥ・リードはいまだに成長しています。

developing(形)発展途上の
constraint(名)制限
boss(名)上司,上役
Michael(名)マイケル,ミカエル
Sophie(名)ソフィー
unknown(形)不明の,未確認の
pursue(動)~を追求する
donation(名)寄付金,寄贈品
nonprofit(形)非営利の
distribute(動)~を分配する,配布する
update(動)~を最新のものにする
regularly(副)定期的に,必ず
growth(名)成長,発育
sound(形)適切な