Lseeon10 “The Five-story Pagoda of Horyuji”

Section1

日本の伝統の建物は木でできています。

それらの中には有名な史跡で見つかるものもあります。

法隆寺の五重塔は一つの例です。

五重塔は世界で一番古い木造建造物です。

その塔は1,300年以上も奈良県に建っています。

あなたはこの塔がとても強いという事実に驚くかも知れません。

普通の日本の家や建物はしばしば地震や台風によって被害を受けます。

その塔は木でできていてとても高いのにもかかわらず、一度もそのような自然災害によって深刻な被害を受けていません。

コンクリートでできた塔は簡単に亀裂が入るが、この木でできた塔は入りません。

法隆寺の塔のその強さは長い間謎でした。

▽進出単語▽

pagoda(名)塔
historical(形)歴史の
wooden(形)木でできた
structure(名)構造
ordinary(形)普通の
damage(動)~に損害を与える
typhoon(名)台風
though(接)けれども
seriously(副)まじめに,真剣に
disaster(名)災害
crack(動)ヒビが入る
strength(名)力,強さ

Section2

法隆寺にあるその塔は31.5メートルほども高さがあります。

どのようにしてこの高い、古い建物は1,300年以上もの間立ち続けることができたのでしょうか。

あなたが中から屋根を見る時、屋根は明らかに中央の柱に固定されています。

しかし、実際はそうではありません。

日本の建築家は、“地震が起きたとき五つのそれぞれの屋根は独立して揺れます。

そのとき、五つの屋根を通っている中央の柱は屋根の動きを吸収して揺れを弱めます。”と指摘します。

実際、中には地震の間揺れている法隆寺の塔の目撃者もいます。

彼らは一番目の屋根は右に揺れ、二番目は左に揺れ、そして三番目は右に揺れているの見ました。

その屋根は実際互い違いに揺れ、それでもその塔はまっすぐに建っていました。

▽進出単語▽

tightly(副)堅く,しっかりと
central(形)中央にある
pillar(名)柱,支柱
architect(名)建築家
independently(副)独立して
absorb(動)~を吸収する
weaken(動)~を弱める
witness(名)目撃者
shaking(名)振ること,振動
alternately(副)互い違いに

Section3

その塔はこの揺れをどのように生き延びたのでしょうか?

実際、その柱と梁の付け根はいくらか柔軟性があります。

この塔の作りはヤナギの木のように揺れます。

柱と梁はほぞ穴とほぞの結合を使い繋げられている。

この方法は付け根にいくらかの“遊び”をもたらします。

その結果、その構造物は動きを吸収できます。

この古代の技術は今、現代の建物に使われています。

“柔軟な構造”は日本の建築家によって、“厳格な構造”は西洋の建築家によって伝統的に使われています。

この柔軟さは東京スカイツリーのデザインに使われています。

言い換えると、1000年以上も昔の技術が東京スカイツリーの建設に使われているのです。

▽進出単語▽

joint(名)付け根
beam(名)梁
flexibility(名)柔軟性
sway(動)揺れる
willow(名)ヤナギ
mortise(動)~をホギ継ぎにする
tenon(動)~をホギ継ぎにする
technique(名)技術
flexible(形)柔軟な
rigid(形)厳格な
construction(名)建設

Section4

建築家は五重塔を日本の建造技術の象徴とみなしました。

一般的に言って、西洋の技術は力で力を支配する考えが基になっています。

一方、日本の技術は力を受け入れ、適応するという考えが基になっています。

その塔は私たちに自然と調和した生活を思い起こさせます。

宮大工と呼ばれる特別な大工がいます。

その大工達は、神社や寺院を建てたり修理しています。

彼らは古代の大工の伝統や技術を継承していますが、その数は少なくなっています。

日本伝統の建造物は時々修理する必要があります。

それらを保存するために私たちはそれらの日本伝統技術を引き継ぐことができる新しい大工が必要です。

伝統を残し続けることができるのは若い世代です。

▽進出単語▽

regard(動)~を…と見なす
generally(副)一般的に
control(名)支配
adjust(動)~を調整する
remind(動)~に気づかせる
carpenter(名)大工
repair(動)~を修理する
skill(名)技量,腕前
preserve(動)~を保護する
alive(形)生きている