Unit2 Lesson3 “Tea in Desert Climates”

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「お茶」と聞いてどんな国を思い浮かべるでしょうか。

中国、イギリス、日本などを思い浮かべるかもしれません。

確かにこれらの国では多くのお茶が消費されています。

しかし、一人当たりの消費量となると、トルコ、モロッコ、イラン、エジプトといった中東やアフリカの国々が紅茶の主要消費国となっています。

例えば、トルコではチャイと呼ばれる濃い紅茶に砂糖を入れて飲むのが好まれています。

同様にモロッコでは、中国緑茶、砂糖、スペアミントの葉からなるミントティーが有名です。

なぜ中東やアフリカでお茶が人気なのでしょうか?

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人気の背景にはさまざまな理由があります。

中東の場合、地理的な要因が大きいです。

中東はアジアとヨーロッパの間に位置しています。

アジアはお茶の一大生産地であり、ヨーロッパはお茶の一大消費地です。

中東の茶文化が発展したのは、この2つの地域間で長い茶の交易の歴史があったからです。

consumption (名)消費
capita (名) per capita=1人あたり
Eastern (形)東の[にある]; 東向きの
Morocco (名)モロッコ
Iran (名)イラン
chai (名)チャイ
similarly (副)類似して
mint (名)【植物, 植物学】 ハッカ
spearmint (名)【植物, 植物学】 オランダハッカ,ミドリハッカ
popularity (名)人気,人望,俗受け; 流行

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アフリカに関しては、政治も見逃せません。

19世紀から20世紀にかけて、イギリスはアフリカのケニアやタンザニアといった国々を植民地化しました。

イギリスがこれらの国に大規模な茶農園を造ったために、お茶を飲む習慣が根付きました。

お茶文化は徐々にアフリカの他の地域にも広がっていきました。

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自然環境も重要な役割を果たしています。

中東やアフリカの乾燥した空気の中で、人々は喉の渇きを満たすためにお茶を頻繁に飲みます。

さらに、これらの地域では多くの人々がイスラム教を信仰しており、イスラム教では飲酒を禁じています。

このルールがイスラム教徒のお茶の消費につながっています。

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お茶の楽しみ方は国によって異なります。

しかし、一つの特徴は共通しています。

ご存知のように、お茶は人々のリラックスと社交を助けています。

politics (名)政治
overlook (動)〈…を〉見落とす,見過ごす
colonize (動)〈土地を〉植民地にする; 〈土地に〉入植する
plantation (名)(特に,(亜)熱帯地方の大規模な)農園,栽培場
crucial (形)決定的な; (きわめて)重大な,重要な
frequently (副)しばしば,たびたび,頻繁に
Islam (名)イスラム教
Muslim (名)イスラム教徒,回教徒