Reading2 “Rita, a Woman Who Loved Japan and Its People”

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1896年12月14日、ジェシー・ロバータ・カウワン(通称リタ)は、スコットランド最大の都市グラスゴーの郊外にあるカーキンティロックで、3人の妹と1人の弟の長女として生まれました。

生まれつき体が弱かったリタは、幼い頃から詩や音楽に憧れていました。

彼女はグラスゴー・アカデミーで英仏文学と音楽を学びました。

卒業後は家族のもとに身を寄せていたが、しばらくして、スコットランドに留学していた竹鶴政孝と知り合いました。

一人暮らしの彼はホームシックになったが、カウワン家の人々が慰めてくれました。

eldest(形)いちばん年上の
suburb(名) (住宅地としての)郊外,市外
Glasgow(名)グラスゴー 《スコットランド南西部の都市》
fragile(形)壊れやすい,もろい
literature(名)文学,文芸
acquainted(形)(人と)知り合いで; 〔人と〕知り合って
homesick(形)〔…が〕恋しくて,なつかしくて
comfort(動)〈人を〉慰める

スコットランドには、昔から未来を予知する習慣がありました。

彼らはクリスマスの準備として、6ペンス銀貨1枚と指ぬきを入れたプディングを焼きます。

コインは男性の幸運の象徴、指ぬきは良き主婦の象徴とされていました。

彼らの伝統では、コインを手にした若い男性と指ぬきを手にした若い女性は、完璧なカップルになるとされていました。

ある年のカウワン家のクリスマスパーティーで、政孝はコインを、リタは指ぬきを手に入れました。

その後、二人は結婚し、日本に来て新しい生活を始めました。

predict(動)〈…を〉予言する,予報する
pudding(名)プディング 《小麦粉などに果実・牛乳・卵などを入れオーブンで焼いたり蒸したりした菓子または料理》
pence(名)ペンス(貨幣の単位)
silver(名) 銀
coin(名)硬貨,鋳貨
thimble(名)(裁縫用の)指ぬき
fortune(名)幸運,果報; 繁栄,成功,出世
housewife(名)(特に専業の)主婦
couple(名)男女ひと組; (特に)夫婦

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当時、ロンドンから横浜まで船で移動するのに約50日かかっていました。

1920年、リタと政孝はようやく横浜にたどり着きました。

リタは東京へ向かう列車の車窓から、生まれて初めて見る日本の姿に驚きました。

収穫直前の田んぼを見て、彼女は夫に 「あれは何?」と尋ねました。

彼が説明した後、彼女はそれが面白いと思い、「米が実る木なんだね 」と言いました。

彼女にとっては、見るものすべてが驚きに満ちていました。

読み書きができるように日本語をマスターしたいと言った彼女に、政孝は「日本料理を学んだらどうでしょう?言葉よりも難しいかもしれませんよ」とアドバイスしました。

paddy(名)稲田,水田
master(名)主人,雇い主
cuisine(名)料理(法)

リタは、新しい国での生活に慣れるために、日本語の勉強を始めました。

また、家計を支えるために、大阪の樟蔭高等女子学校で英語教師として働き始めました。

英語とピアノを教えながら、日本語の勉強にも励みました。

夫の政孝のことを “マッサン “と呼ぶようになりました。

時が経つにつれ、彼女の日本語はどんどん上手になっていきました。

周りの人たちは、彼女が関西弁を流暢に話すのを聞いて驚きました。

料理は近所の人に教えてもらっていました。

ある時、彼女はマッサンに「今度、あなたのお母さんがうちに来たら、お寿司とお吸い物をご馳走してあげたいわ」と言いました。

義母はリタをこう表現しました。

「彼女は、まるで日本の女性のように気配りができ、分別がある。」

accustomed(形)慣れた; いつもの,例の
dialect(名)方言; 国なまり
fluently(副)流ちょうに,すらすらと
neighbor(名)隣人,近所の人
mother-in-law(名)夫[妻]の母,義母,しゅうとめ
describe(動)〈…を〉言葉で述べる,記述する,描写する
attentive(形)(人のことに)気をつかう,親切な,いたわる; 丁重な,ていねいな
sensible(形)〈人・行動など〉分別のある,思慮のある,賢明な,道理にかなった