Unit2 Lesson3 “How the Kiwi Lost Its Wings”

Part1

ニュージーランドの島々はオーストラリアから約1,600キロメートル、南極から約2,300キロメートルの南太平洋にあります。

ニュージーランドは早期に古代のゴンドワナ大陸から離れ、哺乳動物がいませんでした。

深い森に覆われ、鳥にとって楽園でした。

ポリネシアからマオリの人々の祖先が最初に到着したとき、彼らは新たな故郷の豊かさや独特な鳥の生態に興味をそそられたに違いありません。

マオリの伝説はニュージーランドの国鳥であるキウイが飛ぶ能力を失ったことを伝えています。

ある日、森の神であるタネマフタは彼の子どもたちを見上げ、木々が空に向かって伸びていました。

彼は虫たちが木を食べたため、病弱になっているのに気が付きました。

彼は子どもたち全てを鳥と呼んでいる兄弟のタネホカホカに相談しました。

タネマフタは彼らに話しかけました。

“虫たちは私の子どもたちの木の根や幹を食べています。

私は林冠から降りてきて、どんなにあなたにとって困難でも木々を守るために地面で住むあなた達のうちの一人必要です。

それなら私の子どもたちは救われ、あなたたちの家も救われるでしょう。

誰が来ますか?”

全員静まり、鳥たちは誰も話しませんでした。

タネホカホカはトゥイへ振り返りました。

“トゥイ、林冠から降りてきてくれないか?”

トゥイは林冠を見上げ、太陽が葉を通して照らしているのを見ました。

彼は林床を見下ろし、寒くて暗い地球を見て震えました。

“いいえ、タネホカホカ。とても暗くて、私はその暗さにぞっとします。”

全員静まり、鳥たちは誰も話しませんでした。

New Zealand(名)ニュージーランド
Antarctica(名)南極大陸
Gondwana(名)ゴンドワナ(昔存在したと考えられる大陸)
Maori(名)マオリ人,マオリ語
Polynesia(名)ポリネシア
intrigue(動)~の興味をそそる
abundant(形)豊富な,ありあまる
legend(名)伝説
Tanemahuta(名)タネマフタ(マオリ神話の森の神)
ailing(形)病気の,病弱の
consult(動)~に意見を求める,~と相談する
Tanehokahoka(名)タネホカホカ(マオリ神話の空の神)
trunk(名)幹
none(代)何ひとつ~ない,誰一人~ない
tui(名)トゥイ(エリマキミツスイ。マオリ語)
canopy(名)天蓋,林冠
shudder(動)身震いする,震える
fearful(形)~を恐れる,ぞっとするような

Part2

タネホカホカはプケコへ振り返りました。

“プケコ、あなたは林冠から降りてくれますか?”

プケコもまた木を見上げ、太陽光が葉を通して照らしているのを見ました。

彼は林床を見下ろし、寒くてジメジメした地球を見て震えました。

“いいえ、タネホカホカ。とてもジメジメしていて私は湿った場所に住むよりも木の上にいたいです。”

全員静まり、鳥たちは誰も話しませんでした。

タネホカホカはピピファラウロアへ振り返りました。

“ピピファラウロア、あなたは林冠から降りてくれますか?”

ピピファラウロアは木を見上げ、葉を通して動いている太陽を見ました。

彼は周りを見て、彼の家族を見ました。

“いいえ、タネホカホカ。私は今自分の巣を建てるのに忙しいです。”

全員静まり、鳥たちは誰も話しませんでした。

タネホカホカはとても悲しく、絶望を感じました。

彼は、もし彼の子どもたちが林冠から降りてこなかったら、彼の兄弟は子どもを失い、鳥たちは住む場所がなくなるだろうということを知っていました。

タネホカホカはキウイへ振り返りました。

“キウイ、あなたは林冠から降りてくれますか?”

キウイは木を見上げ、葉を通して太陽を見ました。

彼は周りを見つめ、そして彼の家族を見ました。

彼は寒くてジメジメした地球を見ました。

もう一度周りをちらっと見て、彼はタネホカホカへ振り返り、言いました。

“行きます”

pukeko(名)プケコ(セイケイ。マオリ語)
sunbeam(名)太陽光線
damp(形)じめじめした
pipiwharauroa(名)ピピファラウロア(ヨコジマテリカッコウ。マオリ語)
nest(名)巣
sadness(名)悲しさ,悲しみ
filtering(動)~をろ過する,漏れ出る
gaze(動)見つめる
glancing(動)ちらっと見る

Part3

タネホカホカとタネマフタはこの小さな鳥が彼らに希望を与えたことに大いに喜びました。

それでもタネマフタはキウイにその重要性を警告すべきだと感じました。

“キウイ、もしあなたがこれに同意するなら、あなたは毛が濃く、地面を歩き、走ることに強い足に成長する必要があります。

あなたの素晴らしい羽と飛ぶ能力を失い、一度も林冠へ戻れなくなるでしょう。

空や日光を再び見ることができなくなるでしょう。”

全員静まり、鳥たちは誰も話しませんでした。

“キウイ、あなたは林冠から降りてくれますか?”

キウイは最後にもう一度木を通して輝く太陽を見て、小さくさよならと言いました。

彼は他の鳥たちを見て、彼らの羽や色の付いた羽をもう一度見て、さよならとささやきました。

もう一度周りを見て、彼はタネホカホカへ振り返り、言いました。

“行きます”

そのとき、タネホカホカは他の鳥たちへ振り返り、言いました。

“トゥイ、あなたは林冠から降りてくるのにとても恐怖をしていたので、これからは臆病者の印としてあなたの喉に2つの白い羽をつけます。

プケコ、あなたは湿った場所で住みたくないと言っていたので、永遠に湿地で住みなさい。

ピピファラウロア、あなたは巣を建てるのにとても忙しいので、これからは二度と別の巣を再び作ってはいけません。

あなたは別の鳥の巣へあなたの卵を置きなさい。

しかしキウイ、あなたの偉大な犠牲から、あなたはとてもよく知られ、鳥の中で最も愛されるようになるでしょう。”

この勇気のある小さな鳥はニュージーランド人にとってとても大切となり、現在彼らは自身を“キウイ”と誇らしげに呼んでいます。

overjoyed(形)大いに喜んで
warn(動)~に警告する
consequence(名)重要さ
consent(名)同意
brilliant(形)すばらしい
daylight(名)日光
murmur(動)ささやく
scared(形)おびえた
throat(名)喉
coward(名)臆病者
swamp(名)湿地
sacrifice(名)犠牲
courageous(形)勇気のある
New Zealander(名)ニュージーランド人