1940年、杉原千畝と彼の家族はリトアニアのカウナスに住んでいました。
彼は日本人外交官でした。
7月末のある早朝、彼はポーランドから来た数百人ものユダヤ人難民が彼の家の前にいるのを見ました。
杉原領事に、難民たちがナチスの脅威から逃れるために、ビザを書いてもらえないか?と必死の思いでそこにやってきたのです。
千畝は、難民の悲しい運命を無視することはできませんでした。
日本政府は再三のビザ発給要請を拒否していましたが、彼は職を賭してビザを発給する重大な決断を下しました。
その数は約6000枚にのぼりました。
第二次世界大戦後、千畝は難民の運命を心配して、そして東京のイスラエル大使館に住所とメッセージを残したこともありました。
1968年のある日、生存者の一人が彼に会いに来ました。
彼らもまた、長い間、千畝を探し続けていたのです。
ビザはまだ持っていて、使い古した紙切れを家族の宝物としていました。
1985年、千畝はヤド・バシェムから「諸国民の中の正義の人」賞を授与されました。
日本人で初めて、そして唯一の受賞者です。
2016年、イスラエルで杉原千畝にちなんだ道路のセレモニーがありました。
それは杉原が亡くなって30年を記念して開催されました。
「とても光栄なことです。父がここにいてくれたらなぁと思います。」と千畝の4男、伸生は言いました。
杉原の遺族も50人ほど参加しました。
彼らは千畝の息子にお礼を言いに来ていました。
Kaunas | (名)カウナス,リトアニア中部の都市 |
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Lithuania | (名)リトアニア |
diplomat | (名)外交官 |
Jewish | (形)ユダヤ人の,ユダヤ人特有の |
refugee | (名)(国外への)避難者,難民,亡命者; 逃亡者 |
Poland | (名)ポーランド |
desperate | (形)無鉄砲な,死に物狂いの; 窮余の |
consul | (名)領事 |
visa | (名)ビザ,査証 |
Nazi | (名)ナチス,国家社会主義ドイツ労働者党 |
fate | (名)運命,宿命 |
government | (名)政治,施政,統治(権), 行政(権) |
issue | (名)(出版物などの)発行; (命令・布告・免許証などの)発布,交付 |
crucial | (形)決定的な; (きわめて)重大な,重要な |
approximately | (副)おおよそ,ほぼ |
concern | (動)〈ことが〉〈…に〉関係している,関係をもつ; 〈…に〉かかわる,重要である,〈…の〉利害に関係する |
address | (名)あて名,住所,所番地,アドレス |
Israeli | (形)イスラエル(国)の |
embassy | (名)大使館 |
treasure | (名) 宝物,財宝 《特に蓄えられた古銭・金銀・宝石類》; 秘蔵物,秘宝 |
righteous | (形)道義的に正しい,正義の,公正な; 廉直な,有徳の |
nation | (名) (政府の下で共通の文化・言語などを有する)国民 |
Yad Vashem | (名)ヤド・ヴァシェム |
honor | (名)名誉,栄誉; 面目,体面 |
Israel | (名)イスラエル |
mark | (名)目印,目標,標識 標的,的. |
death | (名)死,死亡; 死に方,死にざま |
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