Lesson2 “What have the Japanese People Been Eating?”

Section1

日本人は平均寿命が長いです。

それはなぜでしょうか?

その理由のひとつは、きっと食生活にあるのでしょう。

では、彼らの祖先は何を食べていたのでしょうか?

約2万年前、彼らの祖先は主に木の実や魚介類、野生動物などを食べていました。

日本は山の幸、海の幸が豊富であったため、様々な食材を与えてくれました。

弥生時代には、他地域から稲作が伝わりました。

米は日本の気候によく合い、多くの米が収穫されました。

主食は米であり、一緒に野菜や魚介類を食べていました。

奈良時代には、仏教の教えで牛肉、馬肉、羊肉、鶏肉、犬肉を食べることが禁じられました。

そして、中国から箸が伝わり、1日2食を箸で食べるようになりました。

expectancy (名)life expectancy 平均余命
diet (名)日常の(飲)食物
ancestor (名)先祖,祖先
nut (名)(堅い殻 (shell) の) 木の実,堅果,ナッツ
seafood (名) 海産食品 《魚介類》
cultivation (名)作物の栽培
transmit (動)〈知識・報道などを〉〔…に〕伝える,告げる
harvest (名)(穀物・果物・野菜などの)収穫,刈り入れ,採取
staple (名)主要産物,重要商品
horsemeat (名)馬肉
mutton (名)マトン,羊肉
forbid (動)禁じる
Buddhism (名)仏教

Section2

日本料理は室町時代に確立され、ご飯、味噌汁、漬け物などさまざまな食材が使われました。

調理法も、焼く、煮る、蒸すなど多様でした。

それらが、今日の日本料理の原点となっています。

江戸時代になると、新しい食文化が始まりました。

そば、寿司、天ぷらなどが食べられるようになりました。

寿司は主に街角の屋台で提供されていました。

汚い暖簾(のれん)が、寿司のおいしさを示していました。

コハダ、マグロ、タコが人気で、卵が一番高価でした。

当時、庶民は1日3食でした。

朝食は炊きたてのご飯と味噌汁、それに漬物や納豆、豆腐などのおかずを1品食べるのが一般的でした。

cuisine (名)料理(法)
ingredient (名)〔混合物の〕成分,合成分,原料,(料理の)材料
pickled (形)塩[酢]漬けの
diverse (形)種々の,多様な
grill (動)〈肉などを〉焼き網[上火]で焼く
steam (動)〈…を〉蒸す,ふかす
stall (名)屋台店,露店
curtain (名)カーテン
gizzard (名)砂嚢(さのう) 《鳥の第 2 の胃袋》
shad (名)【魚】 ニシンダマシ,シャッド
tuna (名)マグロ
octopus (名)【動物, 動物学】 タコ
freshly (副)新たに,新しく,最近に

Section3

明治時代には、肉食が許されました。

政府は、東日本に豚肉、西日本に牛肉の研究所を設立しました。

そこで品種改良の研究が始まりました。

カレーライスには、東日本では豚肉、西日本では牛肉が使われることが多いのは、このためです。

大正時代には、食文化のバリエーションが生まれました。

人々はカツレツ、カレーライス、オムレツを食べました。

その後、世界各国の料理が楽しめるようになりました。

日本人は、海外の料理をアレンジして、まったく違うものにするのが得意です。

それは「和魂洋才」とも呼ばれます。

このように、日本人はさまざまな料理をバランスよく食べることができるのです。

それが日本人の長寿と関係があるのでしょうか?

permit (動)〈…を〉許す,許可する
laboratory (名)実験室,試験所
pork (名)豚肉,ポーク
variation (名)変動,変化
arise (動)起こる,発生する
cutlet (名)カツレツ
omelet (名)オムレツ
adapt (動)〔…に〕(修正改変して)適合させる
arrange (動)〈ものを〉整える,整頓(せいとん)する; 配列する,配置する
combine (動)〈…を〉結合する; 〈人・力・会社などを〉合併[合同]させる,連合する
thus (副)このように,かように
well-balanced (形)釣り合いのよい,バランスのとれた