Lesson7 “Dear World: Bana’s War”

1

最近、多くの人々がインターネットを使っています。

そこでは様々なことができます。

例えば、友達だけではなく、世界中の人々とコミュニケーションをとることができます。

17歳の少女、バナは、シリアに住んでいます。

彼女はスマートフォンで世界中にインターネットメッセージを送りました。

2016年9月24日に送られた彼女のメッセージは、「平和が必要だ」というものでした。

2012年、シリアで内戦が始まりました。

内戦はバナの安全を奪いました。

彼女はメッセージを送った理由を説明しました。

「私の話を誰が聞いてくれるかは知らない。でも、私はこの戦争を終わらせるために誰かが何かをしてくれるのを望んでいます。」

Part2

バナのメッセージはシリアの大きな都市、アレッポから送られまし、そこは深刻な戦場でした。

彼女のビデオメッセージの一つに、バナが爆弾が聞こえないように耳をふさいでいるものがありました。

それは世界中の人々に衝撃を与えました。

その後、多くの人々が励ましのメッセージを彼女に送り始めました。

インターネットを通して、バナはアレッポの状況について説明しました。

そこは食べ物も水もなく、人々は亡くなり続けていました。

バナはメッセージで「私は今夜死ぬかもしれない。とても怖い。爆弾に殺されるかもしれない。」と言いました。

Part3

バナはインターネットを使って平和について訴え続けました。

バナはインターネットだけを使ってはいませんでした。

彼女はいろんな国の首相に手紙さえも書いていました。

しかし不幸なことに、平和に対して書いたメッセージはシリア内戦を止めるには不十分でした。

状況はあまりにも複雑でした。

バナの行動は無意味だったのでしょうか？

バナは「世界中の人々が私たちについて気遣っていて、私たちは孤独ではありません。

はじめは、私たちは孤独で世界から忘れられたと考えていました。

しかし今、アレッポの人々と私は他の地域に私のメッセージが届いたので幸せです。

今、私たちは孤独ではありません。」と言いました。

Part4

バナは、自分なりの方法で内戦を報道することで、世界に平和を求める気持ちを刺激しました。

これは、ほとんどのジャーナリストにはできないことでした。

そのため、バナはアメリカの雑誌『Time』によって、2017年の「インターネット上で最も影響力のある人々」の一人に選ばれました。

戦場の真ん中で少女が発した言葉は、世界の隅々まで届きました。

それに対して、人々は励ましのメッセージで応えてくれました。

このメッセージを読むと、平和がいかに尊いものかがわかります。

こうしたメッセージのやり取りは、戦争をなくし、世界のさまざまな問題を解決する手段になるかもしれません。

バナさんは、シリアのためだけでなく、世界の平和を祈っています。

これは、世界中の人々が共有できる祈りです。